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イカの塩漬け

イカだ。イカ様である。
だからといってサイコロに仕掛けがしてあってインチキをしている訳ではない。

お酒は温めの燗が良い。肴は焙ったイカで良い。
・・・と古来から伝わる名言にもあるように、酒飲みにはイカはつきもの。

イカはやはり、捕れたてのイカの内臓を抜き、味付けしてゲソを中に突っ込みそのままジュジュッと焼く、いかのポンポン焼きなんかが素敵だ。
ゲソの代わりにお米をつめてイカメシなんかも捨て難い。
甘ダレでほこほこッとしたご飯とイカの食感。思い出すだけで涎ジュルジュルだ。

素直に醤油と塩だけ塗って網で焼いても上手い。
良く夜店で売られているアレだ。
あの香ばしいにおいに食欲を刺激される人も多いのではなかろうか。
イカの沖漬けというものもいいものだ。

アレは本来、漁師さんが船で食べるために、醤油の中にイカをぶち込んでおいておくものだ。
一種の保存的食料らしい。マグロのヅケと同じである。
今のように冷蔵冷凍の機器が完備されておらず、運輸に時間がかかった時代のなごりと思われる。
信州や岐阜など山間の土地でよく見かけるのが、このイカの塩漬け。

たっぷりと塩のしみ込んだイカの中に、こうした昔からの知恵と歴史が染み込んでいるのだ。
塩抜きした後に、日本酒をちびりちびりとやりながら食べたら結構絵になるかもしれない。

焼きそばなんかに入れるのも美味しいと聞いた。

(2002/11 2013/06再編)

商品名 イカの塩漬け
購入先 戴き物
備考 塩イカ/塩漬けいかなど呼び方がある。
地方によってさまざまらしい。海から遠い山間部で多く見かける気がする。